発達障害は「専門の病院に行きさえすれば、すぐに解決!」ではない!?

発達凸凹っ子の子育て

こんにちは、あつみです。私には発達障害の子どもが5人いて、全員が発達凸凹タイプ。そのうち4人が不登校&元不登校です。このブログでは、そんな子どもたちを育てていく過程で、私が今まで学んできたことや経験してきたことなどを主にお伝えしていきます。

不登校・発達障害の子が安心して過ごせる場所として、駄菓子屋を経営しています。駄菓子を買うことはもちろん、お絵かきをしたりミニ四駆で遊んだりすることができる駄菓子屋です。こちらに関することもお伝えします。

子どもが発達障害かもしれないと分かってから専門の病院で診察を受けるまで、なんと10ヶ月もかかった我が家。

専門の病院につながったときの私は、「やっと、発達障害かどうかがはっきりする。専門の病院なんだから、これからどうやって育てればいいのか、お医者さんが教えてくれるはず。」と、思っていました。

結論から言うと、その考えは間違っていたんです。

その理由についてこれから説明していきます。

(写真はイメージです。写真AC)

子どもが発達障害かもしれないと、保育園の先生から初めて言われたのが1月末のことでした。

その後、保育園が提携している病院を受診し、そこから紹介されるかたちで児童相談所に行きました。仕事・家事・育児に加えて発達障害の対応をしていくことは無理だと思い、仕事を辞め、それを機に引っ越しをしました。

引っ越し先で、専門の病院へ予約がとれたのですが、それが11月頃のこと。

予約した日に病院に行ったとき、診察ではなく、子どもの生育歴や家庭環境についての聞き取りをされました。そして後日、初めての診察です。

発達障害かもしれないと言われたばかりのころ、「自分の育て方のせいだって言われたらどうしよう」という不安があって、実は病院に行けなかったんです。このときも、その不安があったのですが、「やっと、診察受けられる〜!」という待ちくたびれた感のほうが強かったです。笑

(写真はイメージです。写真AC)

そしていよいよ初めての専門医(以下、先生)による診察です。

先生と一緒に、診察室にあるおもちゃで遊ぶ子どもの様子を見ながら、日頃困っていることをお伝えして、、、初診終了。次の診察でも、同じ。その次も、、、。

『あれ?アドバイスとかないの??』とさすがに不安になったので、先生に聞いてみました。

そのとき先生から言われたことは、「この子は不安なんだね〜」と。まさかそんな答えが返ってくるとは思っていなかったので、正直びっくり!

どういう意味なのか聞いてみると、困った行動をしてしまうのは不安が強いからだと教えてもらいました。教えてはもらったのですが、よく分からなかったのが正直なところ。

診察のたびに、日頃困っている様子として伝えたのが以下のとおりです。

・物を投げる

・脱走する、迷子になる

・嫌なことがあると泣き叫び、暴れる

『不安だから、問題行動をする』という理論が、当時の私は全く理解できなかった・・・。「だって、不安ってそんな攻撃的になるものじゃないでしょ?」って思っていました。

そして続いた言葉が、「しばらく様子をみましょう」

病院に行きさえすれば、すぐになんとかなると思っていた私にとっては、思っていた結果と違ってショックでした・・・。

(写真はイメージです。写真AC)

今なら、先生の言葉の意味がわかります。

まず「この子は不安なんだね〜」について。

これには、『闘争・逃走反応』説が関係します。この説によると、本来生き物は、恐れや不安などのネガティブな感情を抱くと、『闘う』か『逃げる』かの行動をするとのこと。

闘う・逃げる以外に『凍る(動かなくなる)』ことも加え、闘争ー逃走ー凍結反応と呼ぶこともあるそうです。

うちの子に当てはめると、こうなります。

・不安だから、物を投げる→闘う

・不安だから、脱走する→逃げる

・不安だから、嫌なことがあると泣き叫ぶ→凍る(恐怖が強すぎて闘うことも逃げることもできない場合に、注意をそらすために表れる)

つまり、『不安だから、問題行動をする』ことにも理論があったわけですね。

(写真はイメージです。写真AC)

つぎに「しばらく様子を見ましょう」について。

実は、発達障害かどうか見極めるには、まずはその子の行動パターンを正確に把握する必要があるんです。また、うちの子のように幼い子どもの場合、単に発達が遅いだけの可能性もあります。

だから、発達障害かどうか判断するためには、子どもの行動パターンや本当に困っていることを把握するための時間が必要だということ。

ある程度の経験がある専門医であれば、発達障害かどうかの見当くらいはついているのだと思いますが、上記の理由から慎重に診断せざるをえないのかもしれません。(専門医によっては早い段階で診断する方もいるそうなので、一概には言えませんが。)

「しばらく様子を見る」って具体的にどうすればいいのか気になると思いますが、今回は『様子を見るための時間が必要』という点をお伝えしたかったので、ここで書くことはやめておきますね。

(写真はイメージです。写真AC)

発達障害かどうか分からない状況だと、早くはっきりさせたくなりませんか?

また、子どもが毎日のように困った行動ばかりすると、即効性のある解決策が欲しくなりませんか??

「専門の病院に行きさえすれば、万事解決!」って思っていませんか???

これまで書いたように、私がまさにそう思っていました。(そもそも、なにをもって解決というのかですが・・・)

でも、違ったんですよ・・・

早る気持ちになるのはすご〜くよく分かります。

ただ、早く答えがほしくて焦ると、子供にとっても親にとってもいいことないです。実践するのは難しいですが、発達障害の子育てでは気長に構える姿勢を意識しましょう。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました😊

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